るり子の日記


おうちがすき

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■2019年01月23日 週刊 DUDIKO 383
『すきですゴリラ』詩人による紹介

 日本児童図書出版協会『こどもの本』19年2月号の巻頭記事「心にのこ
る一冊」は、アントニー・ブラウン『すきですゴリラ』あかね書房だった。
私もこの本、大好き。だけどそのことを語るのに、どう言葉を選んだらい
いか緊張してしまう本でもあるので、ドキドキしながら読み始めた。
 すてき! すごくいい。書き手はどなた? と最後を見れば、四元康祐
(よつもとやすひろ)氏=詩人。そうか。詩人の言葉選びはこうなのか。
すぐに図書本を2冊借りて来る(もう1冊は貸し出し中につき)。
 『単調にぼたぼたと、がさつで粗暴に』思潮社2017年5月。なにこれな
にこれ胸がすくやないの面白いやないの。「ミス・桜」のなかの、「世代
を超えて受け継がれる残忍非道」に付けられたルビに、ぐっとこぶしを握
り締める。
   村八分:シカト
   嫁いびり:イジメ
   往復ビンタ:タイバツ
   身元調査:サベツ
   滅私奉公:ブラック
 ほんとうだ。これらの非道は全部今も活きて、美しい国ニッポンのお家
芸になっているではないの。「村中みんなで子供を殺す」の、子どもを殺
す主語は、学校、塾、親、国家、未来、テクノロジー。ほんとうだ。
 …と感心している場合ではない。親であり、姑である私は。これらに責
任のある私は。
 『偽詩人の世にも奇妙な栄光』講談社2015年3月。ことばは誰のものか、
翻訳とは何か、翻案とは何かについて、考えさせられた。
 1985年12月の『すきですゴリラ』は、この1月に新装版が出た模様。
■2019年01月22日 図書館にあの本がもうない
とりあえずネットですぐ読める米原万理を探す。ほぼ日刊イトイ新聞より
「同じ人の通訳を1週間ぐらいやっていると、その人を絞め殺したくなり
ます。(略)自分の感情とか考えとか、それを他人に伝えるために自分自
身がモノを考えたりするときにも言葉を使っているから、これを完全に他
人のために使うということは…」。姐御賛美の出発点となった『不実な美
女か貞淑な醜女(ブス)か』徳間書店→新潮文庫が地元図書館から消えて
いる! 古いのから手放さないとパンクだものねえ。時は経つのだなあ。
■2019年01月21日 万理姐御
井上ユリ『姉・米原万理』文藝春秋を読む。米原万理姐御のご本を、もっ
ともっと読みたかった。56歳で亡くなられたのが、ただの読者なのに悔し
くてならない。お身内のご無念はいかばかりかと思うが、副題に「思い出
は食欲と共に」とあるごとく、姉妹のみならず一族揃って「いかに食い意
地が張っているか」という面白ばなしがからりと繰り出されて、楽しく読
めた。姐御の図書館本は読破していて、読むもんないからユリさんのに手
を出したのだったが、もういっぺん姐御のおさらいをしたくなってきた。
■2019年01月20日 ひよこのお帽子
3分早歩き、3分遅歩きを何回か繰り返す散歩を、おとんとする。忘年会の
福引で当てた、見るからに化学繊維の真っ黄色のひよこちゃんの帽子の使
い道がなくて、こんな時ぐらいと思うのか、かぶって歩く。するとちっち
ゃな子どもちゃんがしげしげと見て「ひよこのぼうしが…」とお父さんら
しき人に話しかけている。ひよこってわかるんだねえとおとんは感心して
いるが、わしはもっと近づいて聞き耳立てたい。「ん、なになに、どうし
たの」って。で、欲しそうだったらその子どもちゃんにあげちゃいたい。
■2019年01月19日 箔押し、スケート、音楽
きれいな本! スージ―・リー『せん』岩波書店。少しだけを効果的に配
した銀色の箔押しに心惹かれる。子どもの頃「飴の紙」のキラキラを箱に
貯めて、時々出しては眺めていた、あの気持ちを思い出す。本気できれい
と思ってた。そんな包み紙のお菓子には、めったにお目にかかれなかった
しねえ。広々とした氷の上を一人で悠々と滑る、赤い帽子と手袋の女の子
の中に、音楽があることが伝わってくる、そんな線。ふとバランスを失っ
て転んでからは、色とりどりの大勢の子と共にいかにも楽しそうに滑る。
■2019年01月18日 包丁が切れると
一人の食事だと手抜きばかりがうまくなり、例えばお蕎麦は、乾かすのが
大変なそばざるを略して深皿によそい、つゆは希釈用のそのままを、すこ
ーしだけ直接かけて、残りが出ないようにする。洗い物も減る。ところが
うちに来るたびに包丁を研いでくれる坊のおかげで、葱がシャコシャコに
切れるようになったら急に手抜きが嫌になって、葱大根柚子海苔何もかも
しっかりやる。もちろんこの方がおいしい。そしてどっちにしろ食べる=
殺生するならおいしくやらんとあかんでしょという気持ちになってくる。
■2019年01月17日 子ども用フレーム
ユニセックスの眼鏡のフレームだと、どうもずり落ち気味。その旨告げる
とつるの先、耳のところをぐいっと曲げてくれるのだが、そうじゃない。
眼鏡を支える鼻の高さ不足と頭蓋骨の幅不足。脳味噌の容量控えめっちゅ
ことすか? まあいいや。息子中学時代の眼鏡を発掘したので、そのフレ
ームを自分の普段用にして、レンズだけ新調してみたらこれがぴったり。
次は子ども用フレームから選べばいいということが分かった。昔はお高い
のを長くもつように作っていたが、今は老眼が進むから安いのを次々と。
■2019年01月16日 週刊 DUDIKO 382
チキチキいじってる四角いやつ

 柚木麻子『幹事のアッコちゃん』双葉社2016年収録「ケイコのアッコち
ゃん」より。あんまりよかったから、ところどころ写しちゃう。
 アッコちゃんが、この項の主人公三智子に曰く「ねえ、時間がないない
言っているけど、いっつもチキチキいじってる、その四角いやつこそがあ
なたの時間どろぼうの正体なんじゃないの?」
 アッコちゃんの「けん玉師匠」の小学生の曰く「俺、赤ん坊の頃からお
もちゃ代わりにiPad触ってたし、小学二年生の頃、クラスメイトのことが
悪く書かれていた裏サイト見ちゃって超へこんだぐらいだから、ネットと
の距離の取り方はおねえさんよりうまいかも…悪意あるコメントはスルー
するし、母ちゃんが心配するから個人情報の漏洩ってやつ? それにはめ
っちゃ気を付けてるよ」
 アッコちゃんの曰く「FacebookもLINEもTwitterも楽しいわよ。アプリ
も役立つ。でも、一日三十分以上もスマホとのにらめっこに奪われるのは、
私のライフプランには無駄だと判断して、ある時、全部やめたの。私がネ
ットに触れるのは朝と夜のメールチェックと、仕事とプライベートの情報
収集を兼ねた十五分のネットサーフィンのみ」
 じーん。いいこと言うなあ!!
 「今の子たちは、子どもの時から電子機器に触っているからこそ、こん
なものに支配されない」っていうのが、ほんとだといいんだけど。あんま
りそうも見えないところもあるから…。寝不足でふらふらとかね。「チキ
チキいじってる四角いやつ」に、健康を害されないように、おだいじにね。
■2019年01月15日 絵本はきれいよ
イザベル・アルスノー『ルイーズ・ブルジョワ〜糸とクモの彫刻家』西村
書店。羊毛のタペストリー修復の家に生まれた少女は、蜘蛛が巣を張るよ
うに働き者のお母さんが大好きだった。ソルボンヌで数学を学び、美術に
転向して、母と、少女時代の思い出をインスピレーションの源とした作品
を…うーん、絵本はきれいだけど、ルイーズの作品からはなんだか痛みが
伝わってくるような。愛人を家に住まわせて3人の子の家庭教師をさせる
父からの性的虐待、母の死後の投身自殺を父に救われるなど、痛々しい。
■2019年01月14日 加熱できて安心だしね
子どもが贈ってくれた栗きんとんの添付カタログに、きんとんを平たく伸
ばして焼いたおせんべいが載っていた。おいしそう! 形成前の冷凍(蒸
し栗を二つ割にして中身を出し加糖)をほどいて丸め、クッキングシート
に挟んでのし、テフロン加工のフライパンで下焼き後、オーブンの低温で
焼く。うーん、分厚くて硬くていまいち。2回目はつなぎに片栗粉を少し
入れて、天板に合せて大きく薄くし、そのままオーブン焼き。冷めてから
適当に割って保存。薄い方が香ばしくていいかな。来秋もやってみるね。
■2019年01月13日 チャイルドライフ・スペシャリスト
福音館書店たくさんのふしぎ19年2月号『病院の子どもたち』の著者、藤
井あけみさんのお名前を知っている気がした。あっそうだ「よい戦争がな
いのと同様、よい体罰はありません」と中日新聞に書いていらした方だ。
あの時感銘を受けて、忘れまいと記憶に刻んだのだっけ。思い出せてよか
ったな。この絵本にはチャイルドライフ・スペシャリストの仕事で出会っ
た子どもたちとの二つのエピソードがさらりと描かれて、わかっているよ
うで何も知らなかったこのお仕事のことが、具体的にわかってよかった。
■2019年01月12日 観察し記録し活かす
マンガみたい(もちろんいい意味で)に楽しくて夢中になった、クリステ
ィーナ・スプリンガー『バリスタ少女の恋占い』小学館の、後味も大変結
構でした。私はコーヒーはブラックで飲むけれど、ナッツ風味やオレンジ
チョコ風味もいいかも! 「お客のオーダーと性格の関係」を、長いこと
ノートにつけていたコーヒー店のバイト少女が、相性のよさそうなコーヒ
ーから、相性のよさそうな二人を紹介してみたところ大当たり。幸せな人
がどんどん増える。こまめにノートをつけると、いいことができるかも。
■2019年01月11日 桑の実アイスクリームってどう?
リンダ・スー・パーク『ジュリアが糸をつむいだ日』徳間書店の題に、て
っきり毛糸紡ぎの話と思ったが、なんと絹糸だった! 蚕を育てて糸を取
って刺繍をする7年生。楽農クラブの課題に一緒に取り組む相棒との、普
段の勉強の勤勉さと、互いへの思いやりがよかった。自分の弟は、バカで
じゃまくさくて迷惑と思っている二人とも、相棒の弟だと優しくできるこ
とに気づくのも愉快。イモムシ恐怖症の作者が、家族に蚕の飼育を助けて
もらったように、この子たちもいろんな人の助けを借りるところがいい。
■2019年01月10日 20181224より
懐かしい『赤毛のアンの手作り絵本掘抒倉書房のことをここに書いたら、
3冊セットをなんと3年期限で貸してくださった方があり、大喜びでパラパ
ラ楽しんでいる。どんどん見たい気持ちとゆっくり味わいたい気持ちの板
挟みになりながら。例えばパイ皮だと折り込み式も、練り込み式も、市販
の冷凍も、うまく使ってバリエーション豊富。刺繍だと野の花あり、刺し
子あり、キルティングあり、スモッキングあり。全体のレトロな感じもま
た素敵。「見るだけで満足もちょっとね」と、2つ目のくまにとりかかる。
■2019年01月09日 あっちっちでない紅茶
 エーゼットティーという紅茶を頂いて、それについてきた栞に書かれて
ある通りに淹れてみたら、とてもおいしかった。ただし、指定されたティ
ーポット使いだと扱いが大変面倒なので、マグカップ2つと蓋(これも頂
き物で、WECK の keep-freshcover)で。

1 茶葉をマグカップに入れて、沸騰したてのお湯を入れる。
2 スプーンで30秒以内、茶葉を上下にジャンピングさせる。
3 茶こしを通してもう一つのマグカップに移し、茶葉を捨てる。
4 蓋をして5分蒸らし、10分ほど冷まして飲む。
 (理想は40分ほどおいて60度を下回った頃)。

 あらかじめ茶器もポットも温めておき、ティーコゼーも使って、とにか
くあっちっちで飲まないとだめだと思っていた。上記のように淹れてみる
と、確かにおいしい。考えてみると、
1:(茶葉を開かせるカップは一応習慣で温めてみた)
2:茶葉がきれいにジャンピングするポットを私は持っていない。そこを
スプーンで混ぜることで手助けする。
3:だしを取るとき、昆布は沸騰直前に引き上げる。そうでないと、うま
みを昆布がまた吸ってしまう。茶葉の入れっぱなしも、それと同じことか
もしれない。
4:もち米を吸水させるとき、水に浸けておくと、お米がぽそぽそした感
じになってしまう。お米が割れることもある。「洗ってすぐ炊き始める」
というレシピも試みたが、それでは芯が残ることもある。「洗ってざるに
上げて30分そのままにしておく」吸水が、一番うまくいくと思う。茶葉も
大きなのをぷかぷかさせておかないで、茶こしを通ったごく細かい茶葉が
「蒸らし」をうまくやってくれるに任せるのがよいのかもしれない。
4−2:確かにぬるい方がお茶の甘みを感じる。日本茶を熱湯で入れないの
と同じことかもしれない。
5:これだと二煎目も結構おいしい。

 推論は間違っているかもしれないけれど、このように淹れてみると、お
いしいのは確か。セイロンとアールグレーを頂いたのだが、後者は「天然
由来成分という化学香料ではなく、自然素材を使っている」、つまりミカ
ン科のベルガモット(ダイダイとマンダリンオレンジの交雑種か?)の精
油を使っているそうで、確かにとてもよい香りだった。
 ゆっくり冷ましてから飲むという時間の使い方も、とってもいいな。
■2019年01月08日 アルトイズの缶に入れて奥に
車のドアをボタンでピッと開ける、オートロックの鍵は、どこに置いてい
ますか? 車庫に近い玄関に置いていませんか? それだと無線電波を増
幅して、ドアロックの解除のみならず、エンジンも始動できるつまり盗ま
れるそうですよ。速攻で部品にして売り払うので、まず出てこないとか。
対策は、缶に入れる。そう聞いて缶に入れたまま実験。電波は弱くはなる
がドアは開いた。「缶に入れて車庫から遠く離して家の奥に入れる」が正
解。冷蔵庫ならなおよい…。便利の落とし穴は妙なところにあるのねえ。
■2019年01月07日 今のレジより小さいコンプで
デキル女の人たちがNASAの計算を支えた映画『ドリーム』が面白かったの
で、『月とアポロとマーガレット〜月着陸をささえたプログラマー』評論
社を手に取った。アポロ11号の月着陸から50年。当時の放送を同時通訳な
さって、大スターに思えた(実際そうだったと思う)鳥飼玖美子さんの翻
訳。月着陸船が母船から離れて着陸態勢に入ったとき、過重負担となり危
機的状況に。そこを乗り切ったのはマーガレットの開発したソフトウェア
のおかげだったそう。志と努力と勤勉で実にいろんなことができるのね。
■2019年01月06日 絵本の中の絵本あてっこ
シャーロット・ゾロトウ、杉浦さやか『そらはあおくて』あすなろ書房に
描き込まれている絵本はなあに。『せいめいのれきし』岩波書店がわかっ
たばっかりに、他の絵本は何かを知りたくなる。お母さんがおばあちゃん
に読んでもらっている LIRAS SECRET R… は、杉浦さんの絵本を画像検索
して『りらのひみつのへや』学研と知り、図書館書庫の本を予約して読ん
だ。可愛い。もう一冊はどうしてもわからないのに「知ってる絵本のよう
な気がするんだけどなあ」と思わされるところがすごい。なんだろなあ。
■2019年01月05日 読みたい本リスト
朝井まかてさんをなぜ男性と思いこんだかわかった。朝井リョウさんと混
ざってたみたい。頂いた「本よみうり堂」今年の3冊のリョウさん推薦本3
冊とも、図書館の待ち行列に並んでいた本だったのでびっくりして、ご本
人の作品も読まなくてはと遅ればせながら思う。読みたい本ができても、
その切り抜きやメモを「どっっっかにある」状態にしてしまう私は、この
頃amazonのカートにどんどん入れて「あとで買う」に移し、ゆっくり探す。
公共図書館にも似た機能の「マイ本棚」があるが、それよりも使い易い。
■2019年01月04日 家族のつながり
『ありがとうフォルカーせんせい』岩崎書店でパトリシア・ポラッコを知
った。識字障害で泣くしかなかった子どもトリシャがこの著者と知って胸
を打たれた。その彼女による『ふたりママの家で』サウザンブックス。な
んてあったかい家族なんだろう。血縁に油断して人間関係へのこまやかな
水やりを怠っている自分たちのことが逆照射されて、こうしちゃいられな
いという気持ちになってくる。「自然に」うまくいく家族もあるかもしれ
ないが、我々には本日只今努力の余地が大いにあることに気づかされる。
おそともすき