るり子の日記


おうちがすき

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■2019年10月22日 凍えそうななかの優しさ
第149回直木賞受賞作、桜木紫乃『ホテルローヤル』集英社を読む。ここ
はつぶれたラブホテル。寂しくうらぶれた短編連作の、つながりを見つけ
ていくのだけが楽しみで、内容はどれももうほんと、寂しいだけだよーと
くたびれていたら、最後から2番目の「星を見ていた」がよすぎて、目を
見張る。やっぱりうんと切ないけれど。何年も会いに来ない子どもたちが、
どこで何をしているかはわからなくても、いい子だと信じ続けている母親
の、これが子どもに対する優しさなんだろうなと思わずにはいられない。
■2019年10月21日 スゴイ嵩
路上の緑色の大きなネットに入った美しいペットボトル群を見て、皆さん
袋に入れてここまで運んで来て、ネットの中に入れ直されたんだなと感心
するのだが、毎週かなり大量に貯まっているのでやっぱり考えてしまう。
リサイクルよりも、こんなに買わないことを考える方が早くない?とか、
自販機はパッと見、砂糖入り飲料の方が多いけど大丈夫?とか、自販機の
前で親子がもめてるところはあんまり見たくないよねとか、自販機やコン
ビニのないところでも水分補給のできる状態もだいじじゃない?とかね。
■2019年10月20日 ペットボトルの出し方
つくば市では月2回ペットボトル収集がある。蓋を外し、中を洗って透明
または半透明の袋に各家庭で入れて出す…ことになっているが、蓋もラベ
ルも中身の残りもそのままが多いかも。これで再利用可能なのかしらん?
Y市では週1回、瓶缶ペットボトル混ぜたままで出す。機械での分類はそう
難しくないそうだが。S区では週1回、路上に畳まれた緑色のネットに入れ
て出す。ラベルも蓋もなく、きれいに洗われたピカピカボトル「だけ」が
輝く。ビニール袋もナシ。これならリサイクルもしやすそうと感心した。
■2019年10月19日 うわあ、キャー
殿内真帆『おそろしいよる』鈴木出版。ほんとだこわーい。楽しい怖さ。
しかも入れ子! 絵がおしゃれで、この方のアトリーの『ちゃいろいつつ
み紙のはなし』(福音館)も好きだったと思いだす。「子どもに怖い絵本
ばかり読まされるんですけど」と相談を受けたことがある。真冬に暖かい
部屋で食べるアイスクリームと同じく、お母さんが温かいから、安心して
怖い話を楽しめるんじゃないでしょうか。そう言うとにっこりしてくださ
って嬉しかったな。この子も一番こわ大好きなのは母ちゃんよねきっと。
■2019年10月18日 パズル的に難解
書評で知ってからずっと読みたかった、あべけんじ『さんびきのおさる』
福音館書店は、評判通りのおしゃれな絵本で、ほんとに素敵。ゆるんだと
ころがなくてビシビシに決まってる。それでいてあたたかい雰囲気が大好
きだ。ただ一つ、ワニの住む川を渡りたくて、ヤシの木に登って手をつな
いで皆で橋になり、1匹が向こう岸に着地する…まではいい。その後がわ
からない。2匹目3匹目が川にドボンとはまり、その後引き上げ? ワニが
待ってるけどいい? 私に数学あたまがないからわからないだけかなあ。
■2019年10月17日 漂白で思い出す
襟元が黄ばんでいるけど、二重になったひらひらの襟が好きで捨てられな
かったポリエステルの古い白ブラウスを、試しに漂白したらきれいになっ
た。期待していなかったからびっくり。それで思い出した。昔、母の新し
い柄ものの服にシミがついて、出始めの酸素系漂白剤を試して「あかなん
だ(だめだった)」としょげていたので、「もっかいやらして」と長く漬
けただけできれいに取れた。すごく喜ばれてこちらこそ嬉しかったのだっ
け。今の私よりずっと若い40歳ぐらいだったんだね。時間って錯綜する。
■2019年10月16日 週刊 DUDIKO 416
整体 2

 気がつけば、このブログにも整体のことは何度か書いていた。先般、「
整体」で検索(ブログ上部にある「検索文字」の空欄に「整体」と入れて、
「検索/全表示」ボタンをクリック)してみたら、ずらずらと出てきた。
再読してみて、まだ書いていなかったことを補足する。
・寒風の中、おつかいに行かされると、風邪をひく。それよりもっと寒い
日、凧揚げに行っても風邪などひかない。本人が好きでやることなら、少
々の無理はきくもの(確か、野口晴哉『風邪の効用』ちくま文庫で読んだ
ことを、記憶のままに)。
・複合的な不具合を患われてお辛そうな方に、整体をお勧めしてみた。い
らしてみたけれど、「私には効かないようでした」とのこと。申し訳なか
った。
・整体を人にお勧めするのは、大変ためらわれるので、なるべく家族内で
のことだけにしておくが、あまり苦しんでおられると、つい。つくば市中
心部から近くはないこと、お安くはないこと、人によって合う合わないが
あること、西洋医学のようなエビデンスがないし、効果も全員には期待で
きないことなどを、我ながらくどくどとお断りしてから、お話することに
なる。でも以下は事実。
・親戚の子が幼稚園の頃、中耳炎がひどくて、シャントを埋め込む手術の
日取りも決まっていたが、だめでもともとと、地元の野口整体(公益社団
法人整体協会のHPの「指導室一覧」で検索)の先生にかかってみた。大人
は着衣のままのうつぶせやあおむけの姿勢だが、子どもは先生に抱っこさ
れて、ゆらゆら揺すられる感じの整体。その子は「きもちいーい」と言っ
て、途中で寝てしまった。3回通ってすっかり良くなり、予約していた手
術を受けずにすんで、今に至る。
・夫はランニングと自転車での筑波山登山を続けて、元気に暮らしてきた。
定年間近になって高血圧、不整脈が出て、職場の診療所で出してもらった
降圧剤を飲み始めたが、どうも体調が悪い。病院に行くように言われて出
た病名は「徐脈性頻脈」という矛盾のあるもの。徐脈のための錠剤と、頻
脈のための錠剤のどちらかを半分に割ったりして、慎重に処方されていた
のだが、なんだかどちらの薬も悪い方に症状を進めているような気がする。
また、QOLが下がるほど元気が出ない。ホルター心電図を数回取った結果、
不整脈は放っておけない状態と判明した。「近々、カテーテルアブレーシ
ョン、いずれはペースメーカーを」と病院の先生に勧められる。それが受
け入れられず、\安里防冏砲膨未Δ茲Δ砲覆辰拭「体には理由があって、
血圧を上げているのです」と整体の先生。確かに、血圧を下げれば、血管
系の病気は防げるかもしれないが、がんや認知症など、他の病気の危険性
が増すという説もある。△匹Δ砲發弔蕕い里婆瑤魄むのをやめてみると、
ずいぶん体調がよくなった。また、ものを食べると不整脈が出ることから、
食道が動いて心臓に振動が伝わったせいだとしたら、ランニングの振動も
心臓によくない気がして、ランニングをウォーキングに変える。多分こ
の3つのおかげと本人が理解しているのだが、不整脈が全く出なくなった
ので、病院には行かなくなって、今に至る。おかげさまでとても元気にな
り、自転車登山もまた楽しめるようになった。降圧剤→カテーテルアブレ
ーション→ペースメーカーという治療の流れから降りられて、よかったと
思っている。
■2019年10月15日 おしい!
まだそば畑は花盛り。新そばには少し間があるけれども初めてのおそば屋
さんに入ってみた。10割そばがとてもおいしかった。だけど…入り口すぐ
が風除室になっていて、そこの戸を開けたとたん洗剤臭くて、回れ右して
帰りたくなった。なるべく奥の席に座ったが、化学物質過敏症の人だった
ら倒れるかも!?と思うほど。夫は平気で「あんまり鼻、きかせないように
」とたしなめられる。頭で納得、鼻で不服。だっておそばやつゆの匂いだ
って嗅ぎたいよねえ。どうやらトイレの強烈芳香剤の臭いだったらしい。
■2019年10月14日 『ソロモンの白いキツネ』2
黒髪黒い目で、みんなと見た目が違うと恐れられ、お前の中に悪魔が居る
とまでいう学友たちに、逃げるな立ち向かえと父は言う。ソロモンは逃げ
出すんじゃないと落ち着いて答えた。僕がいじめてくれと頼んだわけじゃ
ないから、あいつらと戦う必要なんてない。戦いたくないし、関わりたく
ないと断る。正しい一般論をきっぱりはねつける勇気が立派。「人生無駄
なことなど一つもない」と時々聞くけど違うと思う。理不尽ないじめや性
的虐待に無駄に耐えることで自分を傷つけて、心を病まないようにしてね。
■2019年10月13日 同化政策
ジャッキー・モリス『ソロモンの白いキツネ』あすなろ書房のソロモンが、
祖父母の文盲を知るシーンで、デイヴィッド・アレキサンダー・ロバート
ソン『わたしたちだけのときは』岩波書店を思い出す。種族の神を持ち、
昔ながらの暮しをするネイティブの子どもたちを、動物より劣る存在と考
えた政府が、キリスト教の寄宿学校に入れた。親と言葉を取り上げられ、
髪を切られ、制服を着せられて、亡くなった子は6000人…。ソロモンの祖
父母は学校に行かなかった。文盲で生き延びて孫を得た。幸せはこれから。
■2019年10月12日 ホトトギスが来てくれた
庭の隅に植えた覚えのない白い花が咲いていた。ホトトギスだと思うんだ
けど、白なんてあったかな?あるみたい! つぶつぶ苦手。白なら好き。
嬉しいな。台風の前だったから折り取って来て、水引草と一緒に飾る。水
に漬かる部分の花は、ちぎってガラスの器に浮かべる。こんなにじっくり
見たのは初めてだ。6弁の花の上に、ユリのような揺れるおしべが6つ突き
出し、その上に先が3または6に分かれためしべの先が、くるんとそり返っ
ている。真上から見ると雪の結晶みたい。斜めからだと踊る妖精みたい。
■2019年10月11日 みんな優しいよ
イザベル・アルスノー『コレットのにげたインコ』偕成社。ごみごみした
都会に越してきて、ペットも飼わせてもらえないことに怒っていたコレッ
トのことを、困っていると誤解して一緒に困ってくれる、初対面の子ども
たちの親切が嬉しい。彼らは「嘘」と「つもり」の区別も知っていて、コ
レットの空想をだいじにしてくれる。アスファルトの町の暮しはつらいね
えと思っていたが、あそびに長けた子どもたちは、与えられた生活の場を
「良いところ」に変えていく力を持っていると、思い出すことができた。
■2019年10月10日 いいとこに行ってきた
シモン・バイイ『ほんのなかのほんのなかのほん』くもん出版。少しずつ
小さくなる本が、入れ子状に貼り込んであるのは、スージー・リー『この
あかいえほんをひらいたら』講談社と一緒だが、真ん中を揃えてなくて、
伏線の回収はあっさりさっぱり進められる。そして、おさまりどころは、
やっぱりとても気持ちがいい。「トムくん、きみはきょうどこへいったの
?」という問いかけに、そうなの、私も大抵10冊ぐらい並行して本の世界
に入っていろんなとこに行っちゃってるけど、それ楽しいよね!と思う。
■2019年10月09日 週刊 DUDIKO 415
整体

 長年の持病があり、ここ数年は度重なる手術を余儀なくされている義母
について、「整体で何とか楽にならないでしょうか」と、夫が先生にお尋
ねした。すると、「あなたの身体をコントロールしているのは何だと思い
ますか」と、逆にお尋ねになった。
 「えーと、『自分』じゃないんですか?」「確かにそうなんですが、『
自分』というのもおこがましいぐらい、あなたの身体そのものが、あなた
の体をコントロールしているんですよ。血圧や心拍数を、自分ではどうに
もできないでしょう?」
 ほんとうだ。あとから夫が「脳幹のことだ」とか「神経の問題だ」と解
説し直してくれたが、私には言い換え前の方がわかりやすかった。
 結局は、何を食べて、どんな運動をして、どんな睡眠をとって、どう暮
らすかを、決めるのも実行するのも自分だから、自分の身体の支配者は自
分のはずだ。だったら、自分で病気を避けられてもいいはずなのに、そう
はならない。自分が体にしたことの結果として今の身体ができて、その身
体が、「ここでお腹痛くしてもらわざるを得ないんですよね」、「血圧上
げるか死ぬかの二択だから、今は血圧上げとくしかないんですよね」みた
いに、病気の状態をも、否応なくつくってくれてしまう。
 この隔靴掻痒なところが難しいのだが、この状態に、私も62年間途切れ
目なく付き合い続けているのだから、もうちょっと上手にコントロールで
きてもいいはずなのに、なかなかそうはいかない。そこに老化という避け
られぬ変化が加わって、身体の方は日々、気難しくなっているわけだ。
 義母に関しての整体の先生の意見は、西洋医学の治療方針という流れで
何十年も進んできた結果としての今だから、その流れのままにするしかな
いでしょうとのことだった。整体は「何でも直してみせます」といった魔
法の万能薬ではなくて、どんな病名がついていようと、目の前の人の身体
が「ここに手を貸してほしい」と言っているところがわかるので、「そこ
に手を貸すだけ。そのことが病気にどんな仕組みで効くのかは、私にはわ
からない」とのことだった。
 先生にもわからない。私たちにもわからない。特に夫は「いいと思うな
ら、行っていい。お金も出す。だけど私は科学者だから、科学で説明でき
ないことは信じられない。私には勧めないでくれ」と言っていた。なのに
今ではお世話になっている。そういう効き方です。私にとっては「自分が
『トムとジェリー』に出てくるような穴あきチーズになって、その穴の中
を風が『すこすこすこー』と通り抜けていく感じに気持ちがいい」という
効き方。
■2019年10月08日 おいしそうな図鑑
加藤休ミ『クレヨンで描いたおいしい魚図鑑』晶文社。日本児童図書出版
協会「子どもの本」連載の「どこそこでせんひゃくえん」が楽しかったの
で手に取る。昔から単なる好き嫌いでお肉が食べられない私は「お魚は好
き?」「…はい」「じゃあ大丈夫ね」と何度も言われながら「別に好きじ
ゃなくて、まあ食べられますというだけだけど」と後ろめたかった。今は
魚をホントにおいしいと思う。この本で一番そそられるのはやっぱり焼き
鮭。ツナ缶やおでん種、かにぱんまで魚類に入れちゃうお茶目も好きよ。
■2019年10月07日 無用者階級作成法
アダム・オルタ―『僕らはそれに抵抗できない』ダイヤモンド社を新聞評
で読んで予約。どんなに子どもが話しかけても返事もせずに、スマホ片手
にやらなくてもいいことをしているのは、依存症だから。薬物中毒と同じ
… B子に薦められて読んだ『サピエンス全史』『ホモ・デウス』の著
者、ユヴァル・ノア・ハラリ氏によれば、AIの支配により、人類の大半が
「無用者階級(ユースレスクラス)」として支配されかねないとのこと(
190908朝日NP)…◆この二つはうまいことつながっているなと思った。
■2019年10月06日 いろんな可愛がり方
書評で見つけた朝倉かすみ『平場の月』を図書館で予約したら、3桁に迫
る勢いの待ち行列だったので、その間の予習に『ぜんぜんたいへんじゃな
いです。』朝日新聞出版を読む。「こどものいうなりになってたまるか、
という迫力がみなぎっていた」という母上京子氏を、お好きでたまらない
感じがすごくいい。「子どもを可愛がることと、子どもの言いなりになる
ことは違います」と講義などでよく言っているのだが、この愛嬌たっぷり
の可愛がりよう『ギャンブルの好きなおばあちゃん』と同じくらいいいな。
■2019年10月05日 紐なし編み上げ靴
幅広足トラブルでお医者さんにかかったとき、スリップオンじゃなくて、
紐靴を、と言われて、エコーソフトという靴の編み上げばかり買うように
なった。それでも新しいのは痛い。履いて柔らかくしなくちゃと頑張って
いるうちに、前より攣るようになった。紐を外して履くと歩くのが大変。
5対の紐通し穴のうち、手前の1つだけを使ってぎゅっとこま結びしたあと、
余分を2つ目に通して、蝶結びにしてダブルノット。前よりちょっと歩き
やすくなったかな。甲高幅広のせいで、人魚姫の苦痛がよくわかる人生。
■2019年10月04日 いい足だと思うんだけど
甲高幅広で、指がお扇子のように広がっている自分の足を、たくましくて
なかなかいいと思う。裸足でいる限り。これを市販の靴の中に押し込めよ
うとすると、痛いわ、骨は変形するわで困ったことがたくさん出てくる。
そこに「夜中に足が攣る」が加わった。これは辛い。ぽろぽろ涙が出る。
肉離れする人もいるそうで、いつそうなるか。薬やサポーターで気休め対
処をしながら、履き慣れた古靴にしがみついているが、寿命だ。電車の中
で靴ひもを外して履いている人を見かけた。これはまねするといいかも。
■2019年10月03日 『かべかべ、へい!』
「ヘーイ、ハーイ、ホーイ」(このかけ声は『どろぼうがっこう』ね)と
声に出さずにお返事しながら、にやにやと借りてきた。おのかおる作、た
くさんのふしぎ94年9月。ほう、壁のことだけを考えてあるくのも面白い
わねえ!と読んでいって、「カリジェの壁画」の見開きに驚く。素敵!故
郷にかべ絵をたくさん描いたのね。ネットでも見て楽しむ。地球上で一番
小さい壁は細胞壁で、宇宙で一番大きい壁は、銀河集団がたくさん集まっ
ている「グレートウォール」。壁にこんなロマンが詰まっているなんて!
おそともすき