るり子の日記


おうちがすき

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■2017年03月30日 テキスタルデザインもぜひ
エミリー・サットンの『人形の家にすんでいたネズミ一家のおはなし』徳
間書店は、見開きからしてあかん降参ツボですわ。甘すぎない、むしろア
ンティークふうに抑えたトーンが、また好み。絵の中に模様探しをして歩
きたくなる、こういった博物館ふうの絵は、本を閉じて持ったときにずし
っと重いんじゃないかと思うぐらい、密度の濃い感じがする。模様って、
具体物がデザインとして洗練されるまでに、時と人手がかかっているから
あながち間違いではないかも。それにしてもネズミさん、大家族だねえ。
■2017年03月29日 週刊 DUDIKO 293
高額には向かない通販

 エコ給湯がだめになった。効率悪く、なんとか動き続けているが、電気
が勿体ない。購入と施工を実店舗で検討するのと並行して、通販も見てい
たが、引っかけ問題が発覚して、高額商品の通販というものが怖くなって、
やめた。
 洗濯機や冷蔵庫ならば、設置場所のサイズさえ合えば、どの機種でもよ
い。エコ給湯も大体そのようになっているらしいが、拙宅では給湯と床暖
房を兼ねているため、機種が限定される。そのため、機械の型番で検索し
た。
 それで挙がってきた通販店に尋ねたいことがあって、問い合わせメール
を送ったが、メールでの返事がいっこうに来ない。仕方ないので電話をし
たら、花屋さんが出られた。私が番号を間違えたのだと思って、お詫びし
てすぐ切った。
 すると折り返し電話がかかってきた。あちらの電話機に、当方の番号が
表示されていたらしい。私が押した番号を告げると、番号間違いではなか
った。住所も合っていた。
 何で調べたかと問われてHPと答えると、近頃給湯器の問い合わせ電話が
多くて困っているとのこと。その偽A家電のHPは怪しいから、お金を払わ
ないようにと忠告して頂き、ご親切にお礼を言って、電話を切った。
 翌日また花屋さんから電話がかかってきた。給湯器の問い合わせがあま
りにも多く、うちの信用問題に関わるので、警察に通報したとのこと。偽
サイトはどうやら、実在する埼玉県のA家電の店名を騙り、茨城県内のそ
の花屋さんのHPから取った住所や電話番号の画像を貼り付けて作ったらし
い。
 警察によると「これは多分、海外のサイトですね。サーバー側にホーム
ページの削除要請をするが、消すのもなかなか難しい」ということらしい。
それからかなり時間が経った今も、その偽サイトは消えていない。
■2017年03月28日 雑草の名前
「これはタネツケバナ」「これはオオイヌノフグリ」と言いながら歩くと
坊が「ひでえ名前だな」。確かにな。雑草の名前で好きなのはキュウリグ
サ。わすれな草のミニチュアみたいな空色の、精巧な可愛い花で「揉むと
胡瓜の匂いがするから」この名前に。植物学者のお父さんが、小さい娘ち
ゃんのままごと遊びに関心を持って、愛情深いまなざしを注いでいるとこ
ろが目に見えるようで。エリナー・ファージョンの「名のない花」(『ム
ギと王さま』収録、岩波書店)というお話のことを、なぜか思い出す花。
■2017年03月27日 『ざっそうの名前』
フランス刺繍でお花を刺すなら、薔薇か百合か蘭かと思っていたら、長尾
玲子『ざっそうの名前』福音館書店はカタバミ、ドクダミ、エノコログサ、
ヤブガラシ…。たとえ猫の額ほどの小さな庭でも、こんひとたちには散々
な思いをしているので、ぐぬぬうとなるけど、よく見れば可憐でもあり、
刺繍は実に繊細で素晴らしい。布と糸の絵ってきれいだなー。欲を言えば
刺繍画面に入れる説明の文字は、刺繍とまでは言わないから、手書き文字
の方がなじんだかな。ゴチック体の活字が、堅くて異質に見えてしまう。
■2017年03月26日 ロンドンめぐり
スティーブ・アントニー『女王さまのぼうし』評論社。兵隊さんの実質が
門番みたいなもんだったら、ほんとにいいなあ! 帽子を追いかける、ふ
くよかな女王さま(とわんこ様)を追いかける、大量の衛兵さんたち。こ
れぞ平和ね。女王さまは「たいせつなひと」に会いにいらっしゃる途中で、
お気に入りの帽子を飛ばし、追いかけ、兵隊さんたちも追いかけ、読者も
追いかけながらロンドン巡りをする趣向。行ったことないけど、素敵な町
ね。大切な人とは、この方でいらっしゃいましたか。これぞ、お幸せね。
■2017年03月25日 わんわわんわわんわわんわ
朝方の4時少し前に犬の吠え声で目が覚めた。朝刊の入る音はいつもの4時
丁度、ありがとうございます。犬は5時過ぎまで吠え続けた。家族は2時頃
うるさかったと言っていた。昼間は静か。吠え疲れて寝てるのかな。かわ
いそうだけど人間もかわいそうだよ。以前たんぼ道を散歩していたら、大
型犬を綱なしで散歩させている人がいて、吠えつかれて立ちすくんでいる
とおホホと笑って「おーとなしいんですよちーとも怖くないんですよー」。
変な理屈。餌くれる人には大人しくて、他人には吠えるのが仕事でしょ。
■2017年03月24日 マンガ強し
夫が入っている情報処理学会の学会誌に、山本ユウカさんのマンガが載る
ようになって、それがとても面白いので、楽しみに見ていた。4月号を開
けたらそのマンガのイラストシールがぽろん。嬉し。「これから本気出す
…」とか「この分野は素人なのですが…」といった一こまマンガみたいな
もので楽しい。「会議なう」で鼻提灯の図とかね。LINEスタンプだそうだ
がそっちは全然わからん。パソコンでは「情報処理学会 スタンプ」で検
索すると10種類が無料でダウンロードできる。使い方学習は今後の課題。
■2017年03月23日 表紙とカバーが違うのも嬉し
「春分の日の後の最初の満月の後の最初の日曜日」で決まる今年のイース
ターは、4月16日。イースターと言えばうさぎで、今年のうさぎえほんは
『ちいさなうさぎのものがたり』(レナード・ワイスガード絵、ロクリン
社)が、へなへな〜となるほど可愛い。墨絵のようなセピアの濃淡からた
くさんの色や匂いが立ち上ってくる。一年という時間がこんなふうにめぐ
ると思うと、うかうかしすぎの私の時間の使い方も気になってきて、ちょ
っとそわそわ。でもそれ以上に可愛くて、表紙の手触りもよくて大好き。
■2017年03月22日 週刊 DUDIKO 292
こわ帽子

 今年が酉年だからだろうか、去年の忘年会の福引きで、おとんはひよこ
の帽子を引き当てた。酔っぱらって、暗闇に紛れて、かぶって帰ってきた
んだって。白昼、しらふでは、さすがにようかぶらんらしい。でも私が自
転車で伴走するランニングの時は、かぶる。「わしはこんなことやりたく
ないんだけど、バァはんがかぶれと言うから、仕方なくやっている」ふり
なのだそう。わしは、どっちでもいいですよ。
 おでこの上あたりにオレンジ色のくちばしが。その上に目んめがついて、
頭のてっぺんにフェルトのとさか。ちょうど耳の上あたりに、小さな黄色
い羽と、うしろにしっぽ。この帽子は顎の下で縛るようになっているから、
耳がすっぽり覆われて、あったかいらしい。見るからにアクリル100%の
このふざけた帽子で走ると、羽と尾羽がひょこひょこ動いて、大変間抜け
な感じ。
 最初にこれで走ったとき、子どもちゃんともすれ違ったけれど、「何も
言ってくれなかった」。変態さんとは目ぇ合わさんように、しつけられて
いるからでしょう。あるいはじーさんがどんな帽子をかぶっていようが、
誰も、なんの関心も持たない。
 それで安心したのか、寒い時期のランニングはいつもこれになった。自
転車伴走の私は、マスクの上から目出し帽かぶって、日差しが強ければサ
ングラスという、コンビニ強盗装束だから、ひよこよりよっぽどこっちの
方が怖いよね。
■2017年03月21日 今はオーブントースターで
高山の友人が下さったよもぎ餅は、濃い深緑で香りが高い。これには特別
な食べ方がある。網の上で九分通り焼いてから、片面に味噌を塗りつける。
Vを逆さにしたような形に、味噌を内側にしたお餅を2枚ずつ立てかけて、
あぶり焼きにする。味噌はものすごく薄く塗りつけないと塩辛いかと思っ
たが、案外大丈夫だった。こんがりしたお味噌とよもぎが絶妙の組み合わ
せ。よもぎ餅はどこでも売っているが、飛騨のお餅のようにどす黒いほど
入っているのは稀で、それ以外を物足りないと思うようになってしまった。
■2017年03月20日 字間行間の問題か
ふとしたきっかけで、また読み始めてしまったモンゴメリ、村岡花子訳『
可愛いエミリー』新潮文庫。偕成社の神鳥統夫訳も素敵だと思ったのに、
1巻を3冊に分けたのが出ただけで、2巻3巻は出なかった。出版前に成され
た試算ほどは読まれなかったのかな。しょんぼり。今回新潮文庫版を手に
取ったら、とにかく字が小さい。ページもばらけ始めている。カバー絵の
違う新版のページ数を確かめると1割ほど多い。これは期待できると思っ
て買い直すと、何という読みやすさ。もちろん老眼鏡はいるんだけどね。
■2017年03月19日 なつみちゃんの難問
かっわいい。ヨシタケシンスケ『なつみはなんにでもなれる』PHPの、な
つみちゃん。ちょっと怒りんぼだけど、怒れてくるのは真面目な証拠。お
かあさんもいいな。え、また?みたいなげんなりした顔も隠さず、自分の
ことを正確に真似されて顔を赤らめたりしながら、なつみちゃんのペース
にちゃんと巻き込まれてくれる。私もなつみちゃん問題は一つも解けなか
ったけれど、最後だけはわかったし、親切なヒントがいくつもあって、多
分これでいいだろなと思える。なので安心して本を閉じることができる。
■2017年03月18日 今のふろく
今どきの少女雑誌の付録小冊子の表紙画像を見せてもらったことがある。
タイトルは「おねだりブック」。「リトルプリンセスのためのグッズガイ
ド」は副題かな。首の後ろのうぶ毛がちりちりっと逆立つような怖さがあ
る。「キャバ嬢にブランドもんをねだられて、金が要るんだ」みたいな台
詞があったなあ。お金でつながる男女の、関係希薄の疑いを晴らす手段が
「おねだり」かな。プリンセスはおねだりしないと思う。欲しい物は既に
全部持っているから? ノー。我欲を抑える帝王教育をされているから。
■2017年03月17日 昔のふろく
子どもの頃、少女漫画雑誌の付録としてついていた小冊子を、友達にもら
ったことがある。すごく、すごく嬉しかった。熟読した。その中の1冊は
かぎ針編みの基礎の本で、私はこれで編み物を覚えた。長じて海外の編み
物の本の、わかりにくい説明にびっくり。それに比して日本の編み物の説
明と図解は、10歳の子どもにもマスターできる親切さである。かぎ針編み
でいろんな物を作っていたから、棒針編みは難しいと長いこと思いこんで
いた。大学生になってから棒針の面白さに気づいて、わくわくしたなあ。
■2017年03月16日 「うちの畑」に菜の花摘み
近所の遊水池土手に、菜の花が咲いている。まだ蕾もたっぷり。大鍋に茹
で水を汲んで、沸かすばかりにして出掛ける。軍手はめて、この前蟻に噛
まれたから長靴で。からし菜も混じっているかな。アブラナ科はほんとに
いろいろあるからなあ。惜しげもなく蕾の上の方ばかり摘んでくる。洗濯
じゃぶじゃぶ。頑張っても雑草は混じるし、虫も浮いてくる。3月15日か
ら19日あたりは72節気の「菜虫蝶となる」だもんね。茹でるときの甘い匂
い、これぞ菜の花。食べる時も甘みがある。お砂糖の甘さとは違うけれど。
■2017年03月15日 週刊 DUDIKO 291
4価のゴールドバーグ多面体 3

 新聞に紹介されていた「4価のゴールドバーグ多面体群」を、ガラスビ
ーズで作れるかな? と思ってやってみたら、できた。嬉しくて、帰宅し
た坊に見せると、「すげー。それ送ったらいいよ」。やだよう。
 帰宅したおとんにも見せると、「すげー。それ送ったらいいよ」。夫息
子から、別々に同じことを言われて、気持ちが動く。
 二人を前に「こんなもの送りつけられたら、ウザくない?」と聞いてみ
た。「ウザいを怖がってどうする」「新聞に載ったら、一般人も興味持っ
てしまう、ってとこが面白いんだよ」。
 確かにそうかも。送り状に「つくばに住む59歳です」と書いて、1番か
ら7番までに鏡像を加えた10個を、お送りしてみた。
 すると、4価ゴールドバーグ多面体の藤田誠先生から、ご丁寧なメール
を頂いて、とっても嬉しかった。研究室の方が、このブログまで見つけて
下さったとか(2月8日と15日)。先生は、私のわからんわからんに応えて、
図入りでいろいろとお教え下さった。私の理解は全く追いつかないが、こ
れからゆっくり考えてみる楽しみができて、わくわくする。
 藤田先生、ほんとうにありがとうございました。
 それから、読売新聞のこの記事の切り抜きを届けて下さったKさまにも
改めて、ありがとうございました。
■2017年03月14日 『虐待・DV・トラウマにさらされた親子・・・』
子どものことを話すなら、トリイ・ヘイデンを読まなくちゃ、と薦められ
て、『シーラという子』など、図書館にあるだけをだーっと読んで、さー
っと忘れたことがある。表紙の不気味な絵にも増して中身はグロテスク。
ひどい現実へのトリイさんの天才的な応対に比べて、虐待親への怒りの制
御の心配をするだけの自分の役立たずは、救いがたいということしか、わ
からなかった。虐待からほど遠い「誰もが陥るちょっとだけ考えなしの親
」に、こんなに賢く寄り添えるのかということが、表題の本でわかった。
■2017年03月13日 親に寄り添う
渡辺久子監訳『虐待・DV・トラウマにさらされた親子への支援〜子ども親
心理療法』日本評論社を読んでいたら、自分の幼稚園時代を思い出した次
第。ところでこの本は、臨床家がどんなに落ち着いて、困っている親子に
手をさしのべるかが解る本だった。「いくら親の体罰が不適切であっても、
臨床家がその親を批判したり罰したりすることは許されない」「子ども時
代に愛され、面倒を見てもらったと感じられる特別な体験について、臨床
家は親に率直に質問する」。感情制御を学ぶ手助けの一端をかいま見た。
■2017年03月12日 柳眉を逆立てる
幼稚園の担任の先生は、美人で怖かった。特に怖かったのは、整列のとき。
「前へならえ」をするといつもピッと笛が鳴り、遠くまで見えるよう目を
細めた先生に「るりちゃんのところで曲がっていますよ」と言われる。自
覚がないから、どちらに曲がっているのかわからない。言われるままに動
く。次の日、今度こそまっすぐにと頑張ってもやっぱりだめ。翌日、来る
かなーと思うとまた同じ注意。何だったんだろう。他のお咎めはなかった
から、今も不明。あのころに「美女は怖い」とすり込まれたかもしれん。
■2017年03月11日 お話は広がる
藤本朝巳『松居直と絵本づくり』教文館を読んでいたら、赤羽末吉の絵で
親しまれる『だいくとおにろく』は、日本の昔話ではないことがわかった。
北欧の教会建立伝説を、小学校教諭だった水田光が「大工と鬼六」へと翻
案し、それが佐々木喜善『聞耳草紙』に収録されて、日本中に広まったと
か。トロルが鬼六になったそうだ。子どもの頃から飛騨の昔話と思って親
しんでいた「みそかいばし」も、イギリス民話の翻案による創作で、ロン
ドン橋が味噌買橋になったと教わったことがある。話の広がり方は面白い。
おそともすき